その言葉に耳を疑った
えっ、あれ?もしかして、翔くんのこと?
「昔からだ。あいつは自分でやると決めたら、どんなことがあっても最後まで責任を持ってやり遂げるからな、どうせ何を言ったて意味がない」
意外、確かに巧叔父さんの言ってることは合っている
翔くんは頑張り屋さんなんだけど、たまにとてつもなく頑固で、どうしてもやると決めた事は最後までやる
それは翔くんのいいとこなんだけど、たまに熱でぶっ倒れるとか、さっきみたいにフラフラな状態になるまで頑張るから見てるこっちは本当に心配でたまらない
それでも頑張るから、この前も無理やりパソコンを没収してなんとか休ませたけど、毎回どうやったら翔くんが無茶しないかと考えさせられる
だからまさか巧叔父さんが翔くんの性格を把握しているとは思ってもみなかった
吃驚して目をまん丸くし、口を開けたまま巧叔父さんを見ていると、いつもの仏頂面で
「・・・なんだ?」
「いえ、ちょっと意外で・・・。つまり巧叔父さんは翔くんを心配してないということではないんですよね?」
「・・・ぶっ倒れるなら、それでいい。だが、俺の前ではないどこかで倒れてほしい」
「・・・?」
それはやっぱり別に心配してはいないってことなのかな?

