不思議と胸の中の鉛が少し軽くなった気がする




それにしても巧叔父さんがわたしの話を真剣に返してくれたことがとても意外だった




てっきりあの『わからない』というのはわたしの話に飽きたことから出た言葉なのかもって思ってしまったけど、ちゃんとした言葉が返ってきてくれたおかげでわたしはちゃんと話してよかったっと思えた




たぶんだけど、わたしはもう数日前のように悩むことはないだろう




わたしが悩んだところで、輝の足が止まることはないし、何もしないと決めたのだからいつまでもわたしが立ち止まってはいけない




輝への罪悪感はきっと消えることはないが、わたしはもう決めた





「なんかホッとしたら急にお腹がすいてきました。あっ、巧叔父さんもりんご食べますか?今日のりんごの剥き具合は自信ありますよ!」




「遠慮しておこう」




「ちぇっ、つれないなぁ・・・。ついさっきまでこれぐらいだった巧叔父さんへの好感度がまた落ちてしまいましたよ」




「そんなちっぽけな好感度だったらないほうがマシだ」




「酷い!!」







だから、ごめんね




ごめんね、輝




わたしはただあなたが堕ちていく姿を見ていくことしか出来ないの




本当にごめんなさい