振り返ってみると、うぉっと、噂をすればの一之瀬さんとその取り巻きお嬢様たちだった
またか・・・
「あ、あの・・・これはどういう・・・?」
そう聞くと、一之瀬さんは口を吊り上げた
「花菱さんご存知?わたくし、今日父様のご友人主催のパーティに出席することになったの」
へぇ…そうですか…で?これはいったいそれはそのパーチーと何のご関係が?
とは口が裂けてもいえないの、心の中で呟いてみる
「ですから、忙しいわたくしの代わりにそれやってくれますか?」
そう言って、一之瀬さんが指差したのはわたしの机の上にある大量の紙だった
「あ、あの・・・これは・・・」
「ちょっとした資料ですわ。わたくし、明日にでも必要ですの。ですから、他の誰でもないあなたに頼みたいのですか、よろしいですか?」
「・・・・・・」
よろしいですかって・・・わたしが断れないの知ってるくせに・・・
顔を伏せ、唇を噛み締めながらわたしは首を縦に振った
そんなわたしの態度に満足したのか、一之瀬さんは取り巻きのお嬢様方とくすくすと笑いながら教室を出て行った

