だからその覚悟を、わたしが無責任に止めることはしてはいけない




彼自身が選んだ道にわたしが後ろから駆け寄り、腕を引っ張り、元来た道に戻すことなんてしてはいけないんだ




でも、本当にそれでいいのかなっていつも思ってしまう




わたしの選んだ選択は間違えていないだろうか、本当にこれで正解だった?




もしかしたらこの選択が間違っていたらと思うと、怖くなる




もう誰もわたしのせいで道を踏み外したりしては欲しくない




「だから、その・・・わたしはこの選択で間違えていないでしょうか?」




巧叔父さんからしたら何のこっちゃだと思われるかもしれないが、わたしがこの数日間ずーっとこれに悩まされ続けてきた




こんなこと兄さんたちにも誰にも話すことが出来なくて、一人でずっと考えてて




でも一人だから誰かの意見も聞けなくて、そんな時の巧叔父さんのあの言葉だったから、つい口から出てしまって・・・




巧叔父さんの反応が返ってくる間にまた色々考えてしまい、ずーんと気分を落としていると、やっと巧叔父さんが口を開いた





「わからない」




「・・・はっ?」