でももし誰かに聞いてもらえるのなら、この胸の中に沈んでいる鉛が少しでも軽くなるのだろうか?
わたしは意を決し、胸の内を巧叔父さんにぶちまけることにした
「その、もしですが、もし巧叔父さんの大切なご友人が先が崖で堕ちるとわかっている道を進むことを選んだとしたら、巧叔父さんはどうしますか!?」
「・・・それは物理的な問題か?」
「いえ、精神的な問題で・・・、さっきも言ったようにわたしの友人が一人、そういう道に自ら足を踏み入れたというか、わたしがそれを踏ませたというか・・・」
ずっと考えていた
わたしは崖へと続く道に進んで行く輝をどうするべきなのかと
どうにかして立ち止まらせられないかと
いっぱいいっぱい考えて、それでわたしが出した答えは
「それで、色々考えた結果、わたしは何もしないということを選びました」
本当にとことん酷いやつだなと罵られるかもしれない
だけどわたしにはどうすることもできない、わたしが何かをするべきではないと思った
今までたくさん努力していたものを自ら手放すことはとっても覚悟がいることだとわたしは美礼さんとの会話で学んだ

