それにあの時の輝の目は、本当に設楽を憎んでいるように見えた
なのに今更になって、なんで・・・?
「・・・美咲、これは僕たちの推測なんだけど、たぶん、結城は自分から破滅の道に進もうとしてるとしてるんだと思う」
「・・・破滅って・・・それって」
「倒産だよ。確証はないけど、ここ最近の結城の行動は明らかにおかしいんだよ。そもそも花菱買収の話が出る時期も今じゃ中途半端すぎる。もしそれで設楽に喧嘩を売ったとしても、未だに企業拡大中の設楽に負けるのは目に見えている」
「で、でも、なんで結城はそんなこと・・・、そ、それに結城だってそんな簡単に倒産なんてしないでしょ?」
仮にも設楽の次に大きな企業だ
そんな兄さんたちが言っている少しおかしな行動で倒産するほどじゃないはず・・・
「それはわからないよ、美咲。結城の現会長のお爺ちゃんはいったい何を考えているのかわからないけど暴走気味だし、結城はここのところ身内の争い事が激しくなっていて、このままいくと最悪な結末として倒産してしまうかもしれない」
「さ、最悪な結末って、だったらなんでそんな状況で設楽に喧嘩なんて売るの?それじゃあ結局は倒産になって同じ結末じゃない!!」
「違うんだ。もしこのまま結城が自然に倒産をすると、きっと日本経済が傾くほどの大惨事になってしまう」
「でももし僕たちの予想が間違えてなかったとしたら、今、例え結城が倒産してもそうなることはない」
「どうして?」
「設楽がそうなる前にそれを防ぐからだよ」

