あの日を思い出話のように語る兄たちに驚きを隠せないわたしは更に質問をぶつける
「えっ、でもあの時何も出来ないって・・・ていうか買収された時にうんって返事したじゃん」
「だから僕たちもあの時は何れ買収されるって思ってたから、色々説明するのめんどくさかったし、それをする前に美咲が泣き出したんじゃないか」
うっ、そう言われると何も返せない
確かにあの時はテンパっていたから・・・、今もだけど
「じゃ、じゃあ何で未だに誰もここに帰ってきてないの?マスコミももう押し寄せてきてないじゃん」
「それはねー、買収されないっていっても花菱はまだまだ倒産寸前の企業ですので、莫大なる屋敷の維持費もそろそろカットしなければと思い、違う屋敷に移り住むことになったのです」
「みんな今はそっちに住んでいるよ」
「えっ、なんでそんな大事なことわたしに教えない?じゃあ、ここは?」
初耳ですよ、お兄さん方
「ここは今、絶賛貸し出し中。誰か借りてくれる人、待ってます状態です」
「美咲は今、設楽の屋敷に住んでるでしょう?だから教えなくてもいいかなーって」
「いや、普通に教えてよ。もし知ってたらここで内職なんてしないよ」
思いもよらない真実がバンバンと明かされていくんですけど、吃驚

