幼なじみ結婚




最初は桂さんに教わっていたが、わたしが恐ろしく不器用なせいで何時手を切るのかハラハラしてしまうそうで終いにはナイフを取り上げられるという事態に




仕方なく自分で練習しようと隠れて一人でやっていたんだが、もう手が切れる切れる




ここ数日でわたしは自分の不器用さを何度呪ったことか




そのせいもあって内職の造花も一個作り上げるのにかなり時間がかかっているという状態です




しかも




「巧叔父さん、わたしとまったく会話してくれないというか、目も合わせてくれなくって・・・しかもりんごは未だにわたしの血が付着するので殆ど食べてくれません。たまに綺麗に剥けたりんごを少し齧ってくれる程度かな・・?」




もう心が本当に折れる寸前です




けれどもわたしは長年翔くんに同じような態度を取られてたので多少の免疫力?があるのでなんとか折れないでいます




「その上わたしは巧叔父さんが食べなかったりんごを食べて、しかも自分の練習用のりんごも食べなきゃいけないので、最近はずーっとりんごをシャリシャリしていて、もうりんごを一生分ぐらい食べている気がして、もうりんごが若干怖いです」





「まるで御饅頭怖いの本当にそれが怖くなっちゃたパターンだね。恐ろしい・・」




「そのせいで巧叔父さんへのアイヘイトが更に増している気がするのです・・・」




「道のりは遠いってわけか・・・」




しみじみとそう言う兄さんたちにわたしはコクコクと何度も頷く