幼なじみ結婚





それで時間を見つけては花菱の屋敷に訪れ、造花を作っていたんだが、つい先ほど定期的に屋敷に帰ってくる双子の兄たちに見つかったというわけだ




「いやぁー、さすがに天下の設楽の奥さんにバイトさせないでしょう、普通」




「それにアルバイトっていったらたぶんファストフード店みたいなところでやると思うけど、美咲、ハンバーガーって食べ物知ってるかい?」




「馬鹿にしないでよ!ハンバーガーぐらいならテレビのコマーシャルでよく見かけてるから知ってるもん。あのパンにハンバーグとサラダをサンドしたものでしょう?でもいつも思うけどなんでパンにハンバーグとサラダを挟むの?別々に食べちゃ駄目?」




「美咲、ファストフードの意味わかってる?」




「・・・さぁ?」




「・・・美咲、君は少し自分が世間知らずということを自覚した方がいいと思う」




「たぶん桂さんたちもそれを見越して君のアルバイトに反対したと思うよ・・・」




意味はよくわからないが何だかとてつもなく馬鹿にされた気分だ




黙々と造花を作っていく中、わたしの絆創膏だらけの手元を見た春兄さんが聞いてきた




「それで、特訓の成果はどうなの美咲?巧叔父さんとは仲良くやっている?」




兄さんや、一番聞いてほしくない話題に触れてきましたね・・・




お察しの通り、あの日からわたしはりんごの皮を剥く猛特訓をしていて、手には数えきれないぐらいの切り傷が出来ています