「ミサキは偉いデスネ」
「へっ?」
「ちゃんと人に言われたことを考えて受け入れて、そしてそれを鵜呑みするだけではなく自分自身の答えを出して、行動する。とても立派デス」
「えっ、いやっ・・・」
普通にさっきの話、聞かれてたぁぁぁぁ!!
別に他の人に聞かれてもいいが、他の誰でもない正しく昨日わたしの欠点を指摘した張本人に聞かれる以上に恥ずかしいことはない
それに結局は昨日の言葉を聞いたうえで更に自分の考えを出してしまったんだから、そんな立派ですとか言われる資格ないんです
だけど、それも言えないわたしはただただ手当てをされている手元を眺めていることしかできなかった
「よしっ。出来た」
「えっ、あ、ありがとうございます」
「それで、ミサキに渡したいものが・・・」
恥ずかしそうにおずおずと差し出されたそれを見て、わたしは固まった
これは・・・
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