キャサリーヌさんは例え相手が自分とは違うことを言っていても否定せずに受け入れろと、納得してなくても受け入れろと言ってくれた
でもわたしには無理
納得もしていなのに受け入れるなんて出来るわけない
そんなのまったく解読不能の文章を無理やり頭の中に入れるみたいだから暗記ものが不得意なわたしにとっては一番厄介な方法だ
だからわたしはゆっくりでもいいからその文章を読み解く方法を選んだ
「今はまだわたしは巧叔父さんのことを全然知りません。昨日翔くんに向かって言ったあの言葉を言う神経も理解不能のままです。けどわたしにはわたしの考えがあるように、巧叔父さんも巧叔父さんなりの考えがあるのならわたしはそれを知りたいんです」
昨日一晩考え出したわたしのしたいことはこれなのだ
どうして巧叔父さんなのかはたぶん、わたしが本当に純粋に知りたいから
わたしというフィルターから見た巧叔父さんは怖くて、常にイライラしていて、全然優しくない目が吊り上がっている叔父さん
だけどもし本当にそんな人だったら翔くんがあんなに強い憧れを抱くこともない
それに兄さんたちも巧叔父さんのことをどことなく尊敬しているというのも幼いころから話を聞かされていたわたしは感じていた
だからきっと、わたしの知らない巧叔父さんがいるのだ
いったいどんな人かはわからないけど、これから徐々に知っていければいい
「今はまだアイヘイトが溢れて止まりませんが、いつかそれ以上のアイラブユーが溢れ出すためにわたし、頑張って巧叔父さんのこと好きになります!!ってことで、毎日は無理ですけど、これからは結構な頻度でお見舞いに来ると思うので、覚悟していてください。それじゃ!!」
勢いで喋っていたので、巧叔父さんがどんな反応をしているかなんて見ている余裕はなく、たぶん怒り狂ってると思うので、この場からとっとと退散することにした

