消えたはずの翔くんとキャサリーヌさんの疑惑関係がまた浮上してきた瞬間だった




返事をしないわたしに疑問を感じたのか、翔くんがそーっとを顔を覗いてきたので、わざと不機嫌そうに頬を膨らませて聞いてみた





「随分と、キャサリーヌさんと仲がよろしいのですね」




「・・・何?妬いてるのか?」




「別に、妬いてませーん!!」




心なしか翔くんが少し嬉しそうなので更にむかつきペチペチと頬を叩いてやる




本当は内心妬きまくりだけど、なんか癪に障るから絶対に言ってやんない





「キャシー本人から聞いたわけじゃなくて、この話はNさんから聞いた話」




わたしの機嫌とは裏腹に上機嫌になった翔くんはわたしの心の中が読んだのか、やきもちをした理由を的確に射抜いてきた




「・・・そもそもNさんって誰ですか?」




「Nさんは、キャシーの恩人とでも言うべき人だな」




キャサリーヌさんの恩人・・・ということはキャサリーヌさんを怒鳴りつけた人かぁ・・・




「そんでもって、旦那」




「へぇ・・・えぇぇぇぇ!?」





思いもよらない発言につい声を上げてしまう