そこまで言い切った後、何故か暫くの沈黙に入った
というか、話の途中から翔くんがわたしの肩に顔を埋めたのでいったいどういう反応をしてるのかもわからない
どーしよう、どーしよう
頭の中で何故か昔懐かしいパパから貰ったクラリネットを壊しちゃった的な歌が突然流れ始めたころ、鼻をすする音が聞こえた
当然のことながらわたしではない
「えっ、あっ・・・翔くん?」
未だに肩に顔を埋めている翔くんに声をかけるが、反応はない
やばい、泣かせた?というか怒らせた?
そもそも図々しすぎた?
言い終わった後自分で気づいたんだけど、あれって結局は『わたしがいるからいいじゃない!!』って少女漫画ではすっごいワガママな女の子が言う台詞に似てるんだよね
やっちゃたよぉぉ、わたしの悪い癖がまさに出てきてしまったのか
「ご、ごめんね。そんなこと言われても迷惑だよね・・・」
今更謝っても無駄なのか、相変わらず反応がまったくない

