カフェで話すこと数時間、仕事に戻って来いというメールがきたと嘆いているキャサリーヌさんと別れてから、わたしは車を呼ばずに、歩いて屋敷まで帰ることにした
車の中だと亀谷さんにまた何かを感づかれそうで、心配させたくない
さっきのキャサリーヌさんとの会話を思い出す
あれは想像以上にわたしにショックというかダメージを与える話だった
キャサリーヌさんはたぶんわたしがここまでショックを感じているとは思っていない
・・・ううん、たぶんあの人は気づいているのだろう
とある人に同じようなことを言われたとキャサリーヌさんは言っていた
わたしはキャサリーヌさんに優しい言葉で言われたけど、彼女は同僚と対立している中怒鳴られたと、ずっときつい言葉を投げかけられたに違いない
あんな優しい雰囲気の中言われてもわたしはショックを受けたのだから、彼女が受けたショックはそれ以上だろう
わたしがショックを受けるというのを知っていてあの話をした
自分の気持ちを無理やり押し付けず、尚且つ相手を否定しないで受け入れる
まだ少し納得していないし、難しいことだと思うのはまだわたしが子供だからなのだろうか
・・・本当にキャサリーヌさんが言ったようにいつかわかる日が来るのだろうか

