幼なじみ結婚





無理やり、人に押し付ける・・・




その言葉に思い当たる節がある




幼いころのわたしのたった一言が翔くんを苦しめてきたこと




翔くんはそのことを責めはしなかったけど、今思えばそれもわたしの想像上の翔くんを現実の翔くんに押し付けていたことになる




よくよく考えてみると、いつもそんな気がする




わたしは自分の中でこの人はきっとこういう人なんだろうと勝手に憶測して、その人が本当はどんな人なのかとかいったい何を思っているのかなんて考えたことがあまりなかった




いつも自分の中で完結させようとする




本当は『きっと』という言葉を簡単には使ってはいけない




『きっと』この人はこんな人なんだろう




『きっと』これからずっとこんな感じなんだろう




その無責任な『きっと』のせいで考えることをやめてしまう、諦めてしまう




今はもう翔くんとのすれ違いもなくなったけど、けれどもし2年前のことや、それ以上前の出来事ももしわたしが自分以外の誰かのことをもっと考えてあげればもっと早く和解出来たはずなんだ