「どうですか?気分、よくなりマシタ?」
「あっ、はい!とっても良くなりました」
「それはそれはヨカッタデス~」
キャサリーヌさんもお茶を一口飲み、さらに話を続ける
「さっきのボスの発言は少し良くありませんデシタ。ミサキの機嫌が悪くなるのも当然デス」
確かにそれもあったけど、わたしが機嫌が悪くなったのはそっちじゃなくて巧叔父さんが翔くんに向かって言ったあの一言
「やっぱり酷いですよね。実の息子にあんなこと平気で言えちゃうなんて」
わたしがそう言うと、キャサリーヌさんはきょとんと首を傾げた
「酷いって何がデスガ?」
「その、設楽の跡を継ぐことを命じてないとかっていう・・・」
「アレは酷いことなんデスカ?」
「えっ・・・」
正直戸惑った
まさかキャサリーヌさんがそんな風に言葉を返してくるとは思ってもみなかった

