ここを開けたら、ついに巧叔父さんとご対面
うぅ、心臓がバクバクしてる
「ハロ~、ボス!!ちゃんと大人しく寝ていますカ~?」
わたしたちの緊張なんてお構いなしに陽気な声を上げながら、キャサリーヌさんが扉を開けた
うわぁぁぁっ、まだ心の準備が!!
扉が開き、眩しい光が差し込んできて、思わず顔の前に手をかざした
「・・・黙れ、キャシー。病人に対して大きな声で騒ぐな、体に障る」
光の先から低い声が聞こえてきた
その声はどことなく翔くんに似ているが、翔くんの声よりもずっと低く、鋭い感じの声だった
光に慣れない目を必死にパチパチとまばたきをさせ、前を向くと、目の前にはベットがあり、横たわりながらもパソコンを操作する人物がそこにいた
翔くんが息を呑んだのがわかる
この人が・・・この人が、翔くんのお父さん
設楽 巧・・・叔父さん

