「キャシー。俺たち、もう結婚してるから」




わたしの肩を抱き、そう言う翔くんにふおぉぉぉぉぉってなりながらも、キャサリーヌさんの反応を見てみるとあらっ?




さっきのどよよんとした雰囲気はどこに行ったのか、すっごい瞳をキラキラと光らせていた




「結婚!?わぉ!!いつのまにそんなことになっていたのデスカ!!」




「というか、普通にここに美咲がいることで察しろ」




「そうでシタカ、そうでシタカ!カケルも隅におけませんねぇ~」




一気に機嫌が戻ったキャサリーヌさんは翔くんの背中をばしばしと叩く




「やぁ~、よかったデス!あっ、でも2年前のことは本当に深くシャザイをしたいデス」




「いや、もういいですから・・・」




「それよりキャシー、そろそろ上に上がらせてくれ。ここは人目が多すぎる」




そうなんです




この騒がしい騒動はなんと設楽の本社ビルの入口の真ん前でやっているので、さっきからたくさんの視線が痛い




「そうデシタ~。カケルはボスを訪ねてきたんでスヨネ、わかりました~」




そうして、やっとわたしたちはキャサリーヌさんに付き添われ、ビルの中に入って行った




さっきまでやけに緊迫した雰囲気だったのに、キャサリーヌさんのおかげでなんか気が抜けてしまったけど




ついに設楽の現社長アーンド翔くんのお父さん、巧叔父さんに会いに行きます!!