さっきまでのテンションとは打って変わってすっごく顔が青い、どうしたんだろうと心配なってきたとき
「み~さ~き~!!あなたがミサキでしたか!!わたし、ずっとアナタに謝りたいと思っていたのデス!!」
「はっ?」
そしてまたむぎゅーっとされる
ずっとわたしに謝りたかったって・・・まさか・・・
「に、2年前のこと、ですか・・・?」
「ビンゴ!!まさにそうです!2年前、あなたというフィアンセがすぐ側にいたとは知らずについ癖でカケルにキッスをしてしまいました。わたし昔から可愛いものにキスをしたがるクレイジーな癖があり、マミーにもダディにもブラザーにも何度も注意されたのですが、この歳になっても治らないのデス!!だけど2年前、そのことをマイダーリンに話したらそれはさすがによくないと怒られ、反省しました。今思えば当たり前です!2年前までまだあどけなさが残っているカケルがあまりにもキュートだからだったとはいえ、ミサキというフィアンセがいるのにあんなことをするなんてまったくもってわたしは大馬鹿者デス!!」
そう言い切ると、キャサリーヌさんは自分自身の頬をぱしっと叩いた
「本当は2年前、すぐに謝りたかったのですが、設楽のホームにあなたを探しに行ってもどこにもいないのデス!」
そりゃあ、あんなことがあった次の日からわたしは設楽の屋敷に行かなくなったから、わたしが見つからないのは当然である
「カケルに聞いても、大丈夫だとか、問題ないとかそういう返事ばっかりで、わたし本当に後悔しました。だからミサキ!!どうかわたしを殴ってください!!」
「あっ、は・・・って、えぇぇ!?」
勢いに呑まれて思わず『はい』と返事をしそうになったが、ちょっと待て
今、殴れって言いましたよね?
キャサリーヌさんを殴る?わたしが?

