幼なじみ結婚





設楽本社に着いたのだが、やっぱりビルを見上げるたびに首が痛くなりそうだ




「・・・よしっ」




車から降りた後、隣の翔くんが小さくそう呟いた




どうやら翔くんも自分に喝を入れたらしい




そうだ、大丈夫



大丈夫って根拠はまるでないけど、そう思っておいた方が心強いし、気持ちも少し軽くなる




手を繋いだまま、二人でいざビルに入ろうとしたとき





「カッケル~~~~~!!!」





遠くから翔くんが呼ぶ声がしたとしたら、いきなり何かが隣の翔くんへと突進して、そのまま体当たりしていった





「アーイミッスユーーーーー!!!」





・・・おぅ、何が起こったんだ?




急に何かが突進してきたと思い、隣の方へと視線を向けると、そこには翔くんに抱き付くボンキュボンな金髪美人




って、はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?