何故か頭ボサボサだし、ワイシャツの襟も立ってるし、ボタンだって少しずつずれてて、ネクタイも裏返って・・・




めっちゃ動揺してるじゃん!!




全然大丈夫じゃない、普通に明らかに動揺してて、自分が見るからにおかしいってことにも気づいていない




「翔様、そろそろ・・・」




「あぁ」




「待って、待て待て待て!!」




桂さんに呼ばれて今の状態のままで部屋を出ようとする翔くんの手首を掴み、すぐさま部屋に入れ戻した




こんな状態で出かけられるわけないだろうが!!




とりあえず見てすぐにわかるようなところはなんとか直したが、肝心な翔くんの動揺は少しはなんとか・・・




そーっと顔色を窺ったが、うんすっごい、表情が吃驚するぐらい無だし、何を考えているのかがまったくわからない




まぁ、いつもより少し硬いが、まぁこのくらいなら許容範囲だろ





「よしっ、それじゃあ行くよ、翔くん!!」