『美咲のこと、好きだって、知ってた?』




頭の中でずーっと木霊しているこの言葉を未だに信じられないわたしは頭を抱えた




輝がわたしのこと好きだなんてぜんっぜん気づかなかった・・・




昔から輝の前で普通に翔くんのことばっかり話してて、輝もわたしが筋金入りの翔くん好きだって知っているから絶対にわたしは恋愛対象外だと思っていたのに




うわぁ、わたしすっごい酷い女だ・・・




自分は散々翔くん、翔くんって言ってて、すぐそばにいた輝の気持ちに気付いてあげられなかったなんて・・・




ずっとわたしが傷つけていたなんて・・・




「う~ぅ~ぅ」




後部座席で一人唸っているわたしはバックミラー越しに心配そうな視線を送る亀谷さんと目があった




「・・・どうかなされたのですか?」




「か~め~たにさ~ん!!」




もう一人でどうすることも出来なくなったわたしはすがる思いで亀谷さんにわたしの今の気持ちを全部吐き出した




もちろん、所々省略したりねつ造しているけど