わたしのように今の状況を、悲観的に見てはいないということがわかった
「やっぱり、強いな・・・」
「えっ、なんか言った?」
「ううん、なんでもない。それよりそろそろ離れて、暑苦しい!!」
二人にぎゅーっとされて既に5分以上経ってて、思っている以上に暑いし、苦しい
「えぇー、どうしよっかなー」
「お兄ちゃんたち美咲に会えたのー、久しぶりだからもっとぎゅーてしてたい!」
そんなわたしの思いとは裏腹に、ぎゅーっとさっきよりも抱きしめてきた兄たちをわたしはお決まりのあのセリフで蹴散らした
「もぉぉーーー!!この馬鹿兄たち!!いい加減にしろぉぉ!!」
「じゃあ美咲。僕たちはまだここで色々やらなきゃいけないから送ってあげられないけど、くれぐれも外にいる報道陣には見つからないでね」
「うん、わかってる」
「見つかったとしても、ワタシニホンゴ、ワカリマセ~ンって言ったら大体の日本人は怯むと思うから」
「いや、それはないと思う。出来るだけ見つからないように配慮するよ」

