いつも通りに起きて、いつも通りに朝食を食べ、いつも通りに登校



翔くんはいなかったけど、仕事とかで朝が早くなるのはいつものことなので特に気にしなかった



学校に着いて、周りからヒソヒソ話されるのもいつも通り



だからすぐには気づかなかった




事の異変に気づかせてくれたのは聖美だった




教室でいつも通り朝のホームルームが始まるまでボーっとしていたら




「美咲!?えっ、美咲!?」




すごい形相の聖美がこっちに近づいてくるのが見えて、ぼやーっとした感じに『おはよー』と挨拶をした




けど聖美はわたしの反応で何かを察したのかわたしの腕を引き、教室から出た




人通りが少ない廊下に連れてこられると、早速本題に入った




「美咲、もしかして・・・知らないの?」




「?知らないって何が?」




わたしと返答を聞いたと同時に聖美は鞄の中に入っていた新聞を渡してきた




「何?どしたの、聖美?」




「いいから読んで、一番最初のページだから」