まぁ性格は色々とアレな人だけど、それ抜きにしても本当に女のわたしでも見惚れるぐらいの美貌だったし、翔くんが少しぐらい心揺らいじゃっても仕方ないもんね・・・




「わたしもあれぐらい綺麗だったら・・・」




少しは自信は持てたのかなぁ・・・って思ってしまう




「・・・・・・・・・別に・・・」



そんな独り言を呟くと、さっきまで口を閉ざしていた翔くんが突然声を出した




「その・・・あの・・・」



歯切れが悪そうにボソボソと何かを言いたそうにしているが、いまいち声が小さくて何を言ってるのかまったくわからない




耳を傾けても全然聞こえない




「・・・・・・・・だから、その、き、綺麗とかそうじゃないとか、そういうの関係なく・・・」



そして止まる




最後にとうとう痺れを切らせ、ばっとこっちに顔を向けると翔くんは信じられない言葉を発した




「俺にとって美咲が一番だし、美咲しかいらないから、そ、それに今日だって美咲の方が断然に、き・・・き、綺麗だったし・・・」



そこまで言うと、翔くんは顔を見られないためか急いで顔をまた窓の外の方へと向けた




なっ・・・なっ・・・なっ・・・