「じゃあ、なんでこんな親密そうに歩いてるんですかー?」



でも写真の中の二人は体がぴったりとくっついているから、美礼さんと言われてもやっぱり気になる




「それはその日話したことでしつこく質問されていたんだ。それにこの写真には写ってないが、彼女の父も隣にいた」




「いったい何を話してたの?」




「・・・・・・・・・」




何故そこで黙る



何かわたしに聞かれたらまずい話でもしていたというのですか!?




「・・・とりあえず、そういうことだ」




わたしの頬から手を放すと、翔くんはまた窓の外に視線を向ける




・・・・・・・・・・・・・・・




結局肝心なことはわからずですか・・・




別にいいですよ、もうそういうのは慣れてるもん




翔くんにつねられたところを抑えながらはぁと聞こえないようにため息をつくと、自然と言葉が出てきた




「綺麗だったなー・・・美礼さん」