既にかなり時間が経っていたのでさすがに残してきた二人に何か言われるのかめんどいと美礼さんと共に二人のもとに戻ったら案の定心配されていて、特に美礼さんのお父さんは美礼さんがわたしに対し何か無礼なことを言ってないかとか失礼なことを聞いてないだろうかと聞いてきた



当の美礼さんは翔くんに何か聞かれていたが、全部笑顔で『いいえ』と答えていた



たぶんさっきの話のことだと思うけど、全部ダダ漏れです、翔くん



本当はもっと聞きたかったけど、出来れば翔くん本人の口から聞きたいなぁなんて・・・夢みたいなこと思っちゃってます




まぁたぶんないけど




「それじゃあ美咲ちゃん、また会いましょう。今度はわたしと二人でお茶とかどうかしら?」



「はい、是非」



お嬢様キャラに戻った美礼さんと握手をしてお別れの挨拶すると、隙を見てソッと耳打ちをしてきた





「最近お爺さんの様子がおかしいの、きっと何か企んでいるから、くれぐれも結城には気を付けて」




「・・・?あの、それってどういう・・・」




意味がよくわからず聞き返すと、美礼さんはただにこっと笑い、静かに頭を下げ、彼女の父の方へと向かった




『結城には気を付けて』




どういうことだろう




結城って美礼さんも結城じゃないの・・・?




でも、なんでだろう結城って名前、何か引っかかる