つまり、美礼さんたちにそんなに婚約の意思はなくって・・・そもそも美礼さんは翔くんにあまり興味ないってことか・・・



よかったぁぁぁー・・・



ほっと一安心して胸を撫で下ろし、さっき貰ったオレンジジュースを一口含むと




「それに設楽翔は相当美咲ちゃんに惚れ込んでると思うし」




「ふぇっ?!げほっ、げほっ」




急に思ってもいないことを言われたので、咳きこんでしまった



か、翔くんが・・・翔くんが何だって!?




「だっていつも会うたびに自分にはもう既に妻がいるって言うからさー、試しにどんな奥さんですかーって聞いてみたの。そしたらもうすっごいの」




「す、すごいって、な、何がですか・・・?」




妙に胸がドキドキする




「それからずーーーっとあなたの話ばっかりで、わたしも父さんも呆気にとられたわ。だって他の話だとなんか嘘くさい笑顔しか見せないのに、あなたの話になった途端生き生きし始めて、本当に吃驚したよ」



頬がかぁーっと赤くなるのを感じる




「でも本当に設楽翔の言った通りだね。本当に可愛いよ、美咲ちゃん」




「えぇっ!?か、翔くんが言ったんですか!?そ、そのかわ、かわ・・・」