「初めまして、結城 美礼と申します」
「へっ・・・?あっ、はな・・・、じゃなかった、し、した、した、設楽・・・美咲です・・・」
突然だった上に、そういえば自分のことを『設楽』と名乗るのは初めてで、すっごい噛み噛みになちゃったけど、本当に翔くんと結婚してたんだなぁ・・・って思うと何故かすっごい照れる
「・・・設楽?」
わたしが名乗った瞬間、何か疑問をもったのか絶世の美女・・・じゃなくて、美礼さんは不思議そうにわたしを見た
「妻です」
「まぁ」
ま、まままままままままままさかの翔くんからの『妻』発言!!!
えっ、何!?いったい何!?やばい、嬉しさで気絶しそう
一人で頭の中爆発させながらフリーズしてしまった
「道理で可愛らしい方を連れてこられたと思ったら、奥様でしたか」
「ありがとうございます」
そんなわたしの傍らで会話が続けられていくと思わぬ言葉が聞こえてきた
「あらあら、まさか本当に奥様がいらっしゃったんですね。これじゃあ婚約は破断ですね、お父様」
へっ・・・?

