なんだろう、さっきのあれ・・・
わたしなんかやっちゃいけないことしたのかな・・・?
翔くん、いつも通りだけど、なんか・・・なんか・・・微妙に違う
さっきは会ったときはそんな違和感なかったのに、今はその・・・形容しがたい何かがある
空気が違うっていうか・・・纏っている雰囲気がというか・・・、もう自分でも何を言ってるのかわからないけど
とりあえず何かがさっきとは、というか今までとは違う
そんなことを考えながら歩いていたせいか、翔くんが止まったのにも気づかずそのまま歩き続けいたので、当然のように翔くんの背中に激突
痛みはまったくなかったがぶつかったせいで普段しなれていない口紅が翔くんのスーツにつき一人で大騒ぎしていると
「くすっ」
誰かの笑い声が聞こえ、そっちの方を向くと・・・
うわっ・・・め、めちゃめちゃ美人さんがいるーーーー!!!
絶世の美女がこちらを見て、上品にくすくすと笑っていた
すごい、こ、こんな美人・・・生まれて初めて見たかも・・・
目がぱっちりと大きくて、鼻筋がしゅーとなってて、唇がぷっくりしてて・・・うわぁ、すっごい世の中のありとあらゆる綺麗なものがこの人の中に詰め込まれてるってぐらい美人!!
そんな美人にぽーっと見惚れていると、スッとその美人が立ち上がりわたしに向かってお辞儀をした

