心の中で感謝すると、今度は翔くん
「よかったー・・・、もう会えないかと思ったよ・・・」
「大げさな・・・」
とりあえず安心してほっと一息するが・・・ものすっごい視線を感じる
何故か翔くんにじっと見られている
前にも言ったけど、翔くんに見られるのはあまり慣れていないので何だかソワソワしてします
もしかして今日の格好、変だったかな・・・?
で、でもメイクとかし終わったあとに鏡の前でチェックしてみたけど、変なとこはなかったよ
むしろいつもより清楚で整ってる感じで髪だっていつものようにどこかが変に跳ねてるわけじゃなかったし・・・
段々不安になってくる
「・・・あの、翔くん?」
呼びかけると、我に返ったのか真顔になり、そのあとスッと視線をそらした
「・・・行くぞ」
「あっ、うん・・・」
何事もなかったかのように歩き出す翔くんの後ろをついていきながら、内心さっきのことがすっごく気になりだした

