己の欲望に勝つのよ、美咲!!今じゃなくても後々いっぱいそのチャンスが来るんだから、我慢!!我慢!!
自分にそう言い聞かせ、とりあえず本題に入ろうと思ったが
「・・・その・・・ハァ、今夜は・・・かけ、ハァ・・・かけ、翔くん・・・に・・・聞き、ハァ、たいこ、と・・・がっ、ありま、し、て・・・ハァッ」
あまりの衝撃で興奮がMaxになってしまったわたしは呂律が回らず、まるで変質者のような喋り方になってしまった
「・・・・・・具合でも悪いのか?」
その挙動不審さのせいで翔くんは若干引き気味に聞いてきた
「いや、その・・・そういうわけじゃ、なくて!!」
わぁぁぁ、静まれわたし!!
冷静になるのよ、こんな感情的になっていたら後で写真のこと聞いたら泣いちゃうかもしれないじゃない
「大丈夫です!!問題ありません!!」
なんとか興奮を収め、自分には何にも異常がないと証明するように手をパタパタとさせると未だに状況がよく掴めていない翔くんはきょとんとしている
「とりあえず、中入る?」
「うん、お邪魔しまーす」

