「へっ?えっ!?」





突然のことで吃驚したわたしは双子の兄たちを見た




すると、兄たちは悪戯っ子みたいににやっと笑い、部屋から出た




わたしもSPたちに連行される形で部屋を出る




いやいや、これはなんですかお兄様方




いっつも宇宙人の連行ごっことかでこういうのはやりなれてるけど、なんで今日はSPたちを使うんですか?




嫌な予感がしたわたしは何とかして逃げようと、SPたちを振り払おうとしたがやっぱり鍛え方が違うのかビクともしない




なになになに、わたしいったいどこに連れて行かれるの!?




まさか、売られる!?




いやいや、確かにうちは貧乏名家ですよ。父さんも病気でここ3年ずっと寝込んだままだし、一番上の夏兄さんも蒸発しちゃってどっか行っちゃったけど、でも・・・




さすがに妹売らなきゃいけないほど落ちぶれてはいないでしょう!?




絶対に逃げてやるともう一度抵抗しようとすると、兄さんたちが一つの扉の前でピタッと止まり、こっちに振り向いた。超笑顔で





「おめでとう、美咲。君のお陰で花菱は救われるよ」




「本当に今までありがとう。どうか僕たちのこと忘れないでね」




わざとらしく涙ぐみながら変なことを言う兄さんたちにわたしは唖然した




いやいや、言ってることがさっぱりわからないよ。どういうこと、ねぇ!!