子供のようなことを言い出す春に秋ははぁとため息をつく




「春は結局あの二人にどうなって欲しいわけ?何、今すぐ仲悪くなってほしいの?」




「そしたら美咲が悲しむじゃん、それに翔くんもウジウジして腹立つし!!」




「じゃあこのままでいいじゃん」




「それはそれでムカつく!!もう!!秋はなんでそんなに普通なわけ?!前はすっごく積極的だったのに!!」




「確かにあの時は正直いろいろとやばい状況で本当に破局寸前だったじゃん?でも、僕はあの二人が今、幸せならそれでいいよ。遠くから見てる方が二人のためだし、周りからとやかく言われるのって案外プレッシャーになって逆によくないと思うし」




「うぅ・・・でもでもでも・・・」



正論を言われ、どうにか論破しようと反撃の言葉を探している春に秋は更に追い打ちをかけた




「春は本当に翔くん大好きだよね、だからちょっかいかけたくて仕方ないんでしょう?」




「なっ・・・!!別に大好きじゃないし!!ムカつくだけだし!!」




「昔から春はしょっちゅう翔くんに意地悪してたしね・・・」




「はぁ!?あれはいつも秋から仕掛けてたじゃん!!」




「でも最終的に泣かせてたのは春のほうじゃない」






そのあとも双子の口論は永遠と続く



それを間近で見ていた桂は




あぁ、このお二人は本当に美咲様と翔様を大事だと思ってくださってるのですね・・・




と心の中で二人に感謝をしていた








備考




花菱 春(しゅん)(双子兄)
・すっごくお節介タイプ
・考えるより先に行動する
・二人の幸せを願っているがなんか複雑な気分でいる

花菱 秋(しゅう)(双子弟)
・遠くからそっと見守るタイプ
・じっくり考えてから行動に移す
・二人が幸せならそれでいい

基本的に秋のほうが大人