「・・・そのね、翔くんなんか前とまったく変わんないからさ、その、この前あったことが、翔くんがわたしのこと好きって言ってくれたことがね、全部夢じゃないかなーって・・・なーんてっ・・・」
「夢じゃない」
無意識に出た言葉の大きさに吃驚した
そして急に恥ずかしさがどっと溢れ出してきて、頬が一気に熱くなった
「その、み、美咲のこと、すす、好き、なのは本当のことで、だ、か、ら・・・」
絶対に顔真っ赤だ、これ
普段絶対に言わないから、すっごい恥ずかしい
で、でも美咲のこと好きなことは本当だし、そこだけは誤解してほしくないっていうか、その、うわぁ・・・思ってることも恥ずかしい
さっきから無反応なのが気になり、チラッと前を見ると、美咲の顔が耳まで真っ赤で、またオロオロしている
視線が合うと、更に赤くなる
たぶん自分もそれ以上に赤い
「わ、わたしも翔くんのこと好きだもん!!大好きだもん!!」
たぶん屋敷中に響き渡るぐらいの大声で叫ぶと、もうこれ以上赤くならないだろうというぐらい美咲の顔が真っ赤になり黙り込んでしまった
どうしよう、嬉しいけど嬉しいけど
これじゃあ収拾がつかない

