急いで声をかけようとしたが、既に時遅しで翔くんは自分の部屋の中に入ってしまい、わたしは一人空しく廊下に残されたのであった。
あ、あれれれ?
なんか・・・予想してたのと大分違う・・・?ていうかすっごく違う!!
なにこれ!?泣きそう!!すっごく泣きそう!!
確かに高望みしないとは言ったよ、言ったけど・・・さすがにこれは酷過ぎる
いつもとまったく変わらない、そう変わらなすぎる
昨日のことは嘘だったの!?って思うほどナチュラルにいつもと同じ
まさかあれは嘘だったの、夢だったの、全部わたしの妄想だったの!?
そんなあんな一大事が夢なわけ・・・な、い、よ、ね・・・?
どうしよう、自分でも断言できないぐらいショックを受けているわたしがいる
いや、も、もしかしたら今日はちょっと疲れていて早く休みたかったからちょーっと不機嫌だったのかもしれない
そうよ、明日になったら機嫌がよくなってるかもしれない!!
そんなポジティブな考えで自分を納得させながら、チラッと翔くんの部屋の扉を見て、わたしも自分の部屋へと戻った
よーっし、明日からラブラブ生活の始まりだぞー!!

