嬉しさ爆発でランランと廊下に出ると丁度角から翔くんの姿がお目見え



わぁい、翔くんだ、今日もかっこいい!!



もう自分の気持ちに意地を張らなくてもよくなったわたしは既に完全に昔のわたしへと早変わり



この前までの嫌悪感もなんのその、すっかり翔くんにメロメロ



「翔くん、おかえりなさーい!」



翔くんの姿が見えた瞬間、すぐさま翔くんに駆け寄った。



別にさっきの妄想みたいな高望みはしない、普通に笑って『ただいま』って言ってくれたら嬉しいな。えへへ



と思ってたんですけど、実際は・・・




「・・・・・・・・・ただいま」



あれっ!?



今までのようになんかすっごい不機嫌そうなご様子の翔くん



わたしのところで足を止めてくれるのかな?って思いきや、普通に足早でわたしの横を通り抜けていきました。



あれ?あれれれ?



おかしいぃな、昨日確かわたし翔くんに『好き』って言われましたよね?



ねぇ!?




「か、かけるく・・・」




バタンッ