カーテンの隙間からの眩しいくらいの太陽の光と、小鳥のさえずりでゆっくりと目が覚めた。
布団の中でんーっと背伸びをして、目をこすり、ノロノロと体を起こす。
今日もいつもと変わらない1日の始まり。
いつものように顔を洗おうと、ベットから出ようとしたとき、はたと何かが不自然だった。
なんか部屋・・・、違くない・・・?
わたしの部屋ってこんなに大きかったけ?ていうか、あんな大きなテレビなんて置いてあったけ・・・?
ボーっと寝ぼけながら部屋の中をきょろきょろと見渡していると、なんか前にもこんなことあったような・・・とデジャヴを感じた。
確かあれは翔くんにお笑いとは何かを教えていて、そんでもってその時はそのまま翔くんの部屋で寝ちゃったんだよね、あははー・・・
あはははー・・・
はははー・・・
はは・・・
って今回もまさに翔くんの部屋じゃないですか!!!!
待って、待って!!
確かわたし家出したようね?そんでそのあと、兄さんたちに背中を押されてまた戻ってきて、それから・・・それから・・・
『ずっと前から好きだったよ』
ぷしゅー・・・
いきなり脳内で昨日のことがよみがえり、頬が燃えるほど熱くなった。