それに
それに!!
「そんなウジウジと嘆いてる暇があったらも、もっと翔くんといちゃいちゃしてたい!!」
「………はっ?」
思いもよらない発言だったのか、さっきまでピリピリしていた翔くんの雰囲気が一気に緩和されたのか、間の抜けた声が聞こえた。
「お前、何言って…」
「だってだって、せっかく両思いだもん!!わたしの夢って可能性もあるんだから、この時間とっても貴重なんだよ?夢から醒めた後にもう一度聞いてあげるから、お願い今だけはいちゃいちゃさせてください!!」
そう言い切って、わたしは翔くんの背中に手を回し、ぎゅーっと抱き付いた。
翔くんのにおい…翔くんの腕の中…
まさにわたし満たされてるって気がする!!
暫く沈黙が続いたが、フッと糸が切れたように翔くんの笑い声が聞こえ、そして抱きしめられたままわたしたちにはベットに寝っころんだ。
「本当にお前、いつも予想もつかないようなことばっか…」
目の前には目を細めながら無邪気に笑う翔くんの顔。
胸がキューンと締め付けられたわたしは堪らず翔くんの右瞼にキスを落とした。

