でもそしたらますます翔くんが落ち込んでしまう。
翔くんが悲しむのは嫌だ。
翔くんが悲しんだらわたしも悲しくなって、わたしが悲しくなったら翔くんも悲しくなって…って…逃げ道のない無限ループ…
このままじゃ埒があかない…
「……お互いさまってことじゃダメかな…?」
「…お互い様…?」
わたしの言ってることにあまり理解していないのか、翔くんは首を傾げた。
「そう。翔くんはわたしに散々酷いことをしてきたけど、わたしも翔くんをずっと悩ませてきた。二人ともお相子さんなんだよ」
「…だけど、やっぱり…、」
「はい、ストップ!!これ以上は駄目!!」
またすぐに自虐的なことを言い出そうとする翔くんの口をわたしは両手で急いで塞いだ。
突然の行動に吃驚したのか翔くんは目を大きく見開き、わたしを見た。
「翔くんがわたしに翔くんのこと話してくれてとっても嬉しいよ。悲しくなったのも本当だけど、せ、せっかく翔くんと両思いだよ?なのに、こんなに悲しい雰囲気は嫌だ。今まで二人ともいっぱい悲しんできたけど、つけられた傷は元には戻んないけど、やっぱりそれは全部今までのことで、これからとは関係ないと思う」

