それから、翔くんは全て打ち明けてくれた。
翔くんが16年間、いったい何を想っていたが、何と葛藤してたのか
そして何を恐れていたのか
翔くんの話を聞いているうちに、段々悲しくなっていき、気づいたらボロボロと涙を流していた。
本当に
「本当に、翔くんは馬鹿だね…。さっきも言ったけど、わたしはそんなことで翔くんのこと今更嫌いにならないよ」
わたしがそう言うと、翔くんは顔に小さい笑みを浮かべ『本当にそうだな』と失笑した。
でも
「わたしは、もっと馬鹿だな…」
何も気づかなかった
全部知らなかった
この数か月で何度も何度も思ったけど、わたしはいったい翔くんの何を見てきたのだろう
ずっと見てきたのに、好きだったのに
何一つ翔くんのことわかってあげられなかった
なのにわたしは

