ぽーっと見惚れていると、わたしはいつの間にか翔くんに腕を引かれて、気づいたらベットの上にちょこんと座らせられていた。
って!!
はっ、ベット!?
えっ、ちょっ、ま、えっ!?
一瞬頭の中で良からぬことを思い浮かべたわたしはすぐにまたパニックになった。
そ、それはさすがに早い気が…
だってわたし、さっき告白したばかりだし、その…
一人でアタフタしているわたしを他所に翔くんは真剣な表情になっていく。
「美咲」
「は、はい!!」
名前を呼ばれ、反射的に背筋を伸ばすと、翔くんの手がすっとわたしのほうへと伸びてきた。
ドキドキしながら待っていると、その手はわたしの右手を握っていた。
「お前に好きって思われていて、すっごく嬉しい。だけど、俺の話を聞いて、それでもまだ好きでいられるか、全部話し終わった後、もう一度答えを出してくれ」
「…」
よくわからなかったけど、あまりにも翔くんの表情が真剣だったので、わたしは無意識に首を縦に振った。
そして、翔くんは数秒の間だけ迷っている様子を見せたが、すぐに意を決したように重い口を開けた。
「…美咲、お前が俺を好きだという気持ちは幼いころの『すりこみ』なんだ」

