わたしが好きと呟くたびに翔くんがわたしを抱きしめる腕の力が強くなっていく気がする。
嬉しさや切なさで胸がいっぱいになり、わたしはまた好きと呟く。
このままだったらわたし、もしかして本当に声が枯れるかもしれない
尽きないのだ、翔くんへの想いはいつまでもずーっと
「美咲」
幸せに酔いしれていると、頭上から翔くんがわたしを名前を呼んだので、見上げ、わたしは目を見開いた。
「翔…くん?泣いてるの…?」
そこにいるのは瞳を潤ませ、見たこともない表情の翔くん
今までまったく見たことないレアな翔くん
どうして、泣いてるの?
「俺はな、美咲。お前が思ってるような『かっこいい翔くん』じゃないんだ」
ゆっくりと淡々と話し始める翔くん、でもその声は微かだが震えていた。
今度はわたしが聞く番か…、まだまだ言い足りないけど
でも、やっと翔くんから口を開いてくれた。
だったらわたしはなんでもいつまでも聞いていよう。
大好きな翔くんの話を

