双子の言っていることがまるで意味がわからない。
そりゃあ昔から言ってることなんていつもむちゃくちゃだけど、今回はむちゃくちゃな上に意味までわからない。
だけど、何故か自分の中に焦燥感があるのを感じた。
おかしい
絶対そんなはずない。
俺は美咲を泣かせたいためにわざと傷つけたってことになるのか?
頭でそうわかっていても、何故か心臓の鼓動が早まる。
違う
違う
違う!!
「そんなわけあるはずないだろう!!!」
気付けば俺は椅子から立ち上がり、大声をあげていた。
「そんな、そんなことしたって…誰が、誰が…報われるんだよ…」
ギュッと拳を握る。
美咲を傷つけて、何度も後悔して
いったい誰が…誰が…

