「さっきなんて言った?翔くん?」
「ブスになったねって言った」
淡々とそう言うあいつをマジで殺してやろうと拳を飛ばしてやろうと思ったら空中でその拳が止まった
「いけません、奥様。仮にも夫である翔様に手をかけるなんて」
うっ・・・
桂さんにそういわれ、わたしは我に返った
今のわたしの体制は片足を机の上に置き、あいつの胸倉を掴み、そして殴ろうとしている
それはあまりにはしたないことだと気付き、わたしはあいつの胸倉から手を離し、姿勢を正してさっきの場所に戻った
「翔様も奥様にそんなことを仰ってはなりません」
桂さんにそう指摘されても、あいつはつーんと何も聞こえない振りをしていた
子供かよ!!
それはそうと、さっきは熱くなり過ぎた
もっと冷静におしとやかに、名家のご令嬢っぽく・・・
そう心がけ、わたしは咳払いをした
「さきほどは失礼しました。つい体が動いてしまって・・・」
深々と頭を下げると、あいつはハッて鼻で笑った

