今回だって、そうだね。
初めはすっごい酷いことをしてると思ったけど、ちゃんと励ましてくれた。
わたしが前に進めるように、真っ暗だったわたしの道を光で照らしてくれた。
これまでも何度も何度も兄さんたちには助けてもらったね。
「兄さん…」
「ん?どうしたんだい、妹?」
「まだ何か言いたいことがあるのかい?」
わたしは首を振り、精いっぱいの笑顔でこう言った。
「…ありがとう」
そう言った瞬間、兄さんたちの手が再びわたしの頭を今度はぐしゃぐしゃーと撫でた。
「なんだよ、妹!突然そんなこと言うなんて、兄たちちょっと戸惑っているぞ」
「そうだよ、いつもみたいに『この馬鹿兄さんたち!!』とでも言われると思ったのに!!」
ぐしゃぐしゃと頭を撫でられる中、兄さんたちはいったいどんなイメージをわたしに持っているんだ!?と思いながら、これも兄さんたちのわたしに対する精いっぱいの優しさなんだろうって心の中で改めて感謝した。
ぐしゃぐしゃぐしゃ、ぐしゃ
ぐしゃぐしゃぐしゃ。
ぐしゃ

