生まれてから16度目になる誕生日を友達の家で過ごそうと誕生日前日から泊まりがけで祝ってもらえる嬉しさでついあのことを忘れてしまっていた




るんるんとお泊りの用意をしていると、突然誰かに肩を叩かれたので、後ろを振り向くと





「やぁ、我が愛しい妹よ」




「そんなにご機嫌でいったい何があったんだね?」




同じ顔が両脇にあり、思わずぎゃっと叫ぶと、双子の兄たちは二人揃って肩を竦めた





「やれやれ、妹よ。そんなに吃驚させられたらさすがの兄たちでも悲しむ。なぁ、春」





「あぁ、秋。それより妹よ。明日はいったい何の日か覚えているか?」




覚えてるもなにも自分の誕生日・・・




まさか、ちょっと早めの誕生日プレゼント!?




そう期待したわたしは笑顔で首を縦に振ると、兄たちは満足そうにお互いの顔を見合わせた




「そうか、妹もついに覚悟が決まったか」





「よろしい。では、お前たち」




双子の上のほうの兄である春兄さんが手をパンパンと叩くと、後ろから兄さんたち専属のSPが現れ、わたしの両脇を掴んだ