「………うーん…」




わたしはモソモソと布団から顔を出した。




カーテンの向こう側が眩しい、もう…朝…。




結局わたしはあのまま寝てしまったらしく、ドアの向こうからももうドアの叩く音が聞こえない。




不意に枕に触れてみると、すっごく濡れていた。




そっか、わたし…泣きながら寝てたのか…




「……あーぁ…」




鏡を見ると、そこには目も当てられないほど涙でぐしゃぐしゃになり、赤くパンパンに膨れ上がったお世辞にも可愛いとは言えない顔があった。




「ひっどい、顔…」




あははと乾いた笑い声を出してみるが、胸がまだズキズキと痛んだ。




本当に…もう…




ギュッと拳を握りしめたその瞬間





バンッ