ピピピピピピピピ
「うーん…」
その日の朝、わたしはいつものように携帯のアラームで目が覚めた。
ピピピピピピピピピ
いつものようにいつまでもしつこく鳴るアラームを止めようと、手を伸ばしたが、なぜか寸前のとこで届かない。
あれと思いながら体を動かそうとするけどこっちも動かない。
えっ!?まさか金縛り!?
焦りながら体をなんとか動かそうとすると、ドーンという大きな音と同時にわたしの体が自由になった。
って…あっ!!
「せ、聖美、大丈夫!?」
慌ててベットの下を見てみると、ベットから落ちたことなんてまったく気にせず、むにゃむにゃと聖美は安らかに眠っていた。
どうやら聖美がわたしを抱き枕と思い込み、さっきまでわたしの体にからみついてたらしい。
「ふぅーっ…」
アラームを止め、ベットから下り、閉まっていたカーテンをシャッと開けた。