大切なものを泣きながら捨てていくあの子の姿は目も当てられなかった。




どうして、そんなに悲しむんですか?




どうして、そんなに自分を苦しめるんですか?




どうして、そんなに嘘をつき続けるのですか?





大切な女の子まで傷つけて、あなたはいったい何をしたかったんですか?




嘘と見栄で塗り固められたあの子はもうボロボロで、きっともう少しで壊れてしまう。




わたくしではきっとあの子を助けることが出来ない。




なんて役立たずの姉なんでしょうね。




だから、お願いです。





あの子のことを助けてあげられるのは、あなたしかいないのです。